右手の幻想。

こんにちは。先生にゆうたろうです。

 

今日はオタクが好きなアレのアレです。

(18歳未満は自己責任で!)

 

 

 

 

 

 

 

 

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12月某日、深夜。

シャワーを浴びようと風呂場に入った。

朧げだった記憶が蘇ってくる。

そうだ、確かに、僕は_____________。

 

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某日、昼。

近辺ではそこそこ名が知れている通りを足早に進む。

他のことを考える余裕はない。

準備はした。下調べもした。あとは身を任せるだけ。

マフラーに顔を埋め、キャッチをかわしながら目的地に向かう。

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中に入るとスタッフがやってきた。

頭の中で何度も練習した名前をどうにか引っ張り出す。

「○時から予約してた〇〇です。」

「お待ちしてました、それではスリッパに履き替えていただいて。検温と精算をしますね!」

とても丁寧に対応していただいた。

…こういうお店は無愛想だと思っていたので、対応の良さにびっくりしてしまった。

 

若干混雑する待合室に通され、番号札を片手にしばし待つ。

テレビに目を向けると芸能人が何かの対決をしていたが、ほとんど頭に入ってこなかった。

 

____待つこと10分。

「○番の方、お待たせしました!」

ついにか、と腰をあげる。

それでは行ってらっしゃいませとスタッフの言葉を背に受け、カーテンをくぐる。

 

60分間の恋が、始まった。

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「こんにちはー、〇〇です、よろしくね」

2階だから行こっか、それにしても寒いねー、みたいな言葉をかけられながら階段を上がる間、僕はなるほど“こういうこと”か〜なんて考えていた。

いわゆるパネマジというやつだ。

とはいえ、ハズレではなくむしろ普通に可愛かったのでまーいっか!となっていた。

変に理想の高い人間じゃなくて、本当によかった。

 

嬢「部屋ここね、_____上がってね。」

僕「え?あ、はい、えと、スリッパのまま上がっていいんですか?」

嬢「いや、“スリッパ脱いで”上がってね。」

ア、はい「僕」

…人間の声が聴こえないの、そろそろなんとかしたい。

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部屋はいたってシンプルで、ベットの奥に洗い場とお風呂があるといった感じ。

嬢の爪を見るととんでもなく豪華なネイルがついている。すごいもんだ。

なんとなくベッドに誘導され、腰掛ける。

今日は寒すぎるとか、冬は眠すぎるとか、とにかく天気デッキを広げてくれていた。

相槌を打ちながら、僕もこういう時に無限に話せるコミュ力が欲しいな、とぼんやり思った。

 

「それじゃお風呂入るから服脱いじゃって」

生まれたままの姿になると、洗い場に案内された。

服を着ているとよくわからなかったが、改めて見ると華奢な身体が膨らみを一層際立たせていた。着痩せは素晴らしい。

嬢がボディーソープを泡立てている時、ふと思った。

僕「こんなこと言うと本当に慣れてない感じになっちゃうんですけど、」

嬢「うん?」

僕「本当に泡で洗うんですね」

嬢「え?あ、うん、ま、そうだね(笑)」

こいつ何言ってんの?みたいな空気。ごめんなさい。本当に初めてなんです。

 

洗い終わると湯船に浸かる。

高揚感とか、緊張とか、そういうのが込み上げてくる。

歯ブラシして口の消毒を済ませたら風呂をあがる。

洗い場とベッドがある空間を隔てた15センチ足らずの段差が、いやに高く感じた。

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ひとまずベットに横になる。

覆い被さる形で身体が重なる。本当に肌が柔らかい。あと胸も柔らかい。

キスをして、胸を弄られた後、徐々に下へと下りていく。

そしてローション投入。手と口の攻撃が始まる。

…だが、情けないもので、数分とたたずに防衛戦はすぐに破壊寸前となってしまう。

僕「ごめん、早いからあんまりされるとヤバいかも…」

嬢「ほんと?わかった〜」

プロだから当たり前なのかもしれないが、口はもちろん手のテクがまじでとんでもない。1人でするときの参考にしたいからいつか是非とも教えて欲しい。

あ、景色は口の破壊力に軍配。マジ絶景。

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嬢「正常位と騎乗位、どっちがいい?」

僕「初めてだから騎乗位で…」

嬢「わかった、イく時は言ってね」

 

愚息が今まで見たことも入ったこともない場所に飲み込まれていく。

同時に、嬢が僕に覆い被さり、そしてゆっくりと、動き始めた。

 

 

最初に感じたのは「あったかい」だった。

そして「なるほどこんな感じか」という思いに変わっていった。

…正直に言おう。僕は恥丘の先にはオ○ホのような世界が広がっていると思っていた。

しかしよく考えてみればあれは商品。気持ちよくなるために作られている。

対して愚息の現在地はそうじゃない。強いていえば、生殖のための場所だ。

ドメスティックな彼女』1話でルイが「こんな感じかって思った」と言うシーンがあるが、今まさにその言葉がわかったような気がした。

だが、気持ちよくないというわけではない。その逆だ。つくづくプロはすごいと思わされる。

 

ちなみに個人的には、騎乗位はあまり精神衛生に良くない。

耳元で嬢の声が聴こえる。こんな僕のために頑張ってくれているのだ。

これをずっと続けるのは申し訳ない。でも、僕がイけば終わる。

快楽以前にそんな感情に襲われてしまった。

もし次の機会があるなら介護されながらでも正常位にしよう。固く誓った。

僕にはせいぜい背中を撫でることぐらいしかできなかった。しっかし、兎にも角にも本当に肌ざわりが良い。無限に撫でた。

 

そんなことを呑気に考えている間に、気がつけば快感は目の前に迫ってきていた。

どんなものでも、気持ち良いものはなんでも気持ちいいのだ。

 

「もうすぐ……かも」

 

 

 

 

 

戦後処理が行われている間、他のお客さんからいただいたのだろう高級チョコの箱が、しばらく目から離れなかった。

 

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嬢「どう、元気?」

僕「うーん、よくわかんないです、多分普通かな……」

嬢「そっか、てかまだ○時だよ〜今日は時の進みが遅い」

僕「そうなんですね、もう夕方…え、ちょっと待ってうそまだそんな時間???」

そう、まだ終わるまで30分強残っていたのだ。

早いのは本当に良くない。マジでどうにかしたい。

 

残った時間は嬢とひたすら色んな話をした。サンリオ、お互いの近況、これからの人生……特に「幸せとは何か」について深い議論をしたのが一番盛り上がった気がする。

ともあれ、気がつけば10分前?の電話が鳴るぐらいにはピロートークが盛り上がっていた。嬢のコミュ力に脱帽。

もう一度身体を洗い、湯船につかり、服を来て、部屋を出た。

 

 

恋は終わった。

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感触を記憶から拾い集め、咀嚼する。

僕は確かに大人になった。いや、なってしまった。

 

…見慣れた風呂場なのに、今日は少しだけ気恥ずかしい。

 

 

 

 

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いかがだったでしょうか。

何事も経験は大事というわけですね。

 

ではまた、次の記事で。

メリークリスマス!

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