「なんとかなる」と、作文試験の話。

こんにちは、先生にゆうたろうです。

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晩秋の榛名湖。

「なんとかなる」?

就活をやっていると、よく(特に早く終わった人が)勇気づけに「なんとかなるよ〜」と言ってくれる機会があると思います。しかしはっきり言おう、こんなことを言う人は信用してはいけません。少なくとも就活はなんとかなるものではありません。

どんだけ頑張ってES書いても、最終面接まで行っても、落ちる時は落ちます。たくさん落ちて球数がなくなってくればさすがにキツくなります。そして周りはどんどん内定を決めていきます。

そんな状況になってもまだなんとかなる要素があるんですか?冷静に考えてないでしょ。無慈悲なものです。

ただ、夏真っ盛りの時に初めて内定が出て、コキアの見頃も終わる頃にやっと進路が決まった僕が感じたのは、「ご縁」は絶対にある、ということです。なんか知らんけどビビッとくるな〜みたいな企業は確かにあります。そしてそういう時は大体いいところまでいきます。月並みですが、自分自身が踏ん切り付けられるまで足掻いてみるのが大事なんじゃないかと思います。

だから、たとえ落ちたとしても、この会社は最高の就職先に出会うための案内所だったと割り切って前向いた方が長期的にはいい気がします。中野さんの受け売り。

見れば何かの助けになるかもしれません。

とにかく、めんどくさいとか言わずに大学の就職課とかエージェントとかそういうやつ(よく知らん)使えるもの全部使ってちゃちゃっと終わらせた方が良いです。就活において斜に構えて良いことは何もありません。今だけは社会に呑まれましょう。

作文試験

さて、受ける業界によっては「作文」という試験があるのをご存知でしょうか。

特にマスコミや出版とかで、webテとは別に課されるやつですね。

テーマ(ざっくりしてることが多い)が与えられ、制限時間内に800字程度の文章を書くというものです。

ちなみにこれの対策は、文章が上手い人(記事とか書いてる経験がある人だとベスト)を捕まえてコツ教えてもらいつつ添削を頼むのが一番近道かつ確実です。大学新聞とかのツテを辿って見てもらいましょう。とはいえ、オタクは頭の中やTwitterで怪文錬成するのが得意なので、ちょっと対策すれば落ちることはそうそうないと思います。

 

ただ、どれぐらいが通るラインなのかわからんくないですか?僕もわからん。

というわけで、実際に書いた作文を公開。

ちなみにこれはESとかとの抱き合わせで合否通知が出たものではなく、作文試験として独立したもので通過/不通過だったものを載せています。

こんなもんでええんや〜となってくだされば幸いです。

注意1:共感性羞恥を発症する可能性があるので、読む際は注意してください!!!!!

注意2:こんなふうに書けば絶対に大丈夫/ダメというものではありません!あくまでも一例です!!!

通った作文

「極端」

 『響け!ユーフォニアム』という作品がある。吹奏楽部の高校生たちが全国大会を目指して奮闘する物語だ。その中で、こんなせりふがある。「私は、特別になりたい」。

 特別になるとは、どういうことか。彼女は、トランペットを練習して上手くなることだという。なるほど、誰も寄せつけないほどの存在になれば、特別になれるというわけだ。

 そうした「特別な存在」はさまざまな分野にいる。水泳の池江璃花子選手は白血病の闘病生活を乗り越え、実戦復帰からわずか8ヶ月で迎えた日本選手権で出場した4種目を全て優勝。五輪内定を手にした。名馬トウカイテイオー皐月賞日本ダービーを制しながらも3度の骨折を経験。ほぼ1年ぶりに出走した有馬記念で優勝し、当時の競馬ファンを熱狂させた。

 だが、悪い意味で特別になることもある。以前物議を醸した「バカッター」や、時には警察のお世話にもなる「迷惑系ユーチューバー」はまさにその典型だろう。目立とうとするあまり極端な行動に出る人たちには、思わず眉を顰めてしまう。

 振り返れば、先の対戦においても、ポツダム宣言を国体護持の優先のために黙殺したことで、原爆投下という最悪の結果を生み出した。そうした結末にならない手段もあったはずなのに。もちろん、たらればの話だが。

 昨今のコロナ禍においても、同様のことが言えるのではないか。緊急事態宣言が明けた後、また感染者が増加し始めている。経済との両立を優先するあまり、中途半端な対策にはなっていないか。医療崩壊という最悪の結末を招く前に、まだできることはあるはずだ。

 今日もマスクをして外に出る。日本が悪い意味で「特別な存在」とならないよう、祈りながら。

オタクしても作文は通るらしい。ただやりすぎると落ちます。それはそう。

落ちた作文

「空気」

 行きつけのスーパー銭湯に飾られている富士山の絵には、こんな言葉が添えられている。「みんなで湯に入り、話しながら共にあたたまる。これが『和の心』の原点」。

 日本には共に助け合って生きていくことをよしとする、いわば「空気を読む」文化が根付いている。実際、災害が起きた際の配給などで全員が列に並んで待っている場面が取り上げられ、世界的に賞賛されることも少なくない。日本が誇っていい文化の一つだろう。

 だが、「和の心」は過剰な同調圧力にもなりえる。反対したくてもできない空気が強まり引き返せないところまで突き進んだ結果、凄惨な結果を引き起こした先の大戦の記憶を忘れてはならない。コロナ禍における「自粛警察」などもそうだろう。

 先日行われたオリンピックに目を移す。選手のめざましい活躍が最多のメダル獲得に繋がった。「オールジャパン」の精神が結果に結びついたと多くのメディアが報道していたのも記憶に新しい。

 だがその裏では、国民に対する行動制限がかけられた。オリンピック成功のために外出を控えてほしい。旅行や帰省は自粛してほしい。大義名分のために権力が同調圧力を強要するような状態になってしまってはいないか。「オールジャパン」という言葉を悪用しているようにも感じてしまう。

 とはいえ、感染者が爆発的に増えている今、我々も今一度気を引き締める必要があるだろう。正直自粛疲れを感じているところではあるが、みんなのため、大切な人のため、そしてなにより自分のために、もう一踏ん張りしたい。

 いつか友人たちと談笑しながら「和の心」の原点を感じられる時間が早く戻ってくることを切に願いつつ、今は黙浴を楽しむことにする。

自分の思いみたいなのが少ない(客観的事実や目線が多い)のが敗因かと。変に背伸びしたところから書くんじゃなくて等身大の視点で書くのがいいみたい。ちなみに政府に対してどうこうみたいなのは個人的にはあんまり思っていません。ビジネスってやつですね。

おまけ(備忘録)

この前ふと思い立って最終的な就活成績を調べてみたら、ES出した企業が46社(のべ53社)、一次止まりが9社、二次止まりが2社、最終止まりは2社、内々定4社、選考辞退2社(一次、二次)でした。(内訳(46):新聞系 11、テレビ16、映画3、映像製作2、出版系4、アニメ1、広告1、ベンチャー2、鉄道2、タクシー2、銀行1、メーカー1)

まーーーーーーー、就活はもう一生しません!

 

それでは、また次の記事で。