こんにちは。先生にゆうたろうです。
今回は教育実習校を選ぶ時や教育実習に行く時の参考になればいいなという記事です。
…というわけで、これから教育実習に行く人、行く予定のある人向けに書いています。既に行った人はニコニコしながら眺めて下さい。
ふわっとにはなりますが、少し踏み込んだことも書こうと思います。もしよければ何かの足しにしてもらえれば。
お品書き
ガチャ運は強いですか?
この世は生まれながらにしてガチャですが、それはともかく。
まず、実習校はガチャです。
母校だろうがなんだろうが、生徒と教員では立場や見える景色が違います。楽そうからと思って母校に帰ったらとんでもないことになった…みたいなこともぶっちゃけあります。教員としてどんな業務を任されるか、それは実習校次第です。
そして、指導教員もガチャです。
こっちの方が大変かもしれません。私立ならともかく公立だとお世話になった先生がすでにいない、みたいなことが割とあります。運よくいたとしても、科目によっては違う先生に当たることも。相性は確実にあるので、ここでつまずくとまじでしんどいです。3週間という時間は思ったより長いです。
さらに、実習生もガチャです。
そもそも、誓約書を書くとはいえ教員になりたいと本気で考えている人は少数派で、大半は時の流れに身を任せていたらここまで辿り着いてしまった人たちだと思います。
でも、この層はまだいいんです。文句言いながらもなんだかんだ「教員とかいうものには死んでも絶対なりたくない」と心底思っている人はいない(はず)だからです。もし本当にそう思っていれば遅くても2年生ぐらいで船降りてます。
一番まずいのは、「免許欲しさに嫌々続けている人」がいる時です。こういう人たちはいわゆるクラッシャー体質があります。クラッシャーがいると実習校側に迷惑がかかるのはもちろん、それ以前に実習生間での風通しも悪くなります。
当たり前な話ですが、学校は実際に生徒がいるところです。そんなところに3週間もお邪魔するんですから、行った時点で既に実習校や指導教員には大きな迷惑がかかっています。そこに自分たちの大きなミスで先生方の仕事を増やしたり生徒まで影響が出るようなことになると、最悪保護者を巻き込んだことにもなりかねません。まずは自分自身がクラッシャーにならないよう、最低限のことは守らないとですね。
これらを回避するために必要なことは、、、
ないです。運です。
…と言って片付けてしまうと意味がないので、少しでも負担が軽くなる(かもしれない)方法を考えてみました。
入念に、かつほどほどに
行く予定の実習校は事前に少し調べておく
これは学校のことではなく、実際に実習に行った先輩や学校のOBOGからの情報です。先輩とかのツテを辿って気合いで聞き出しましょう。初手のミスマッチを避けるためにはこれしかないです。
実習生の受け入れ人数が多い学校に行く
いわゆる協力校向けの対策ですね。自分の授業がない時に控え室に誰もいないってのは案外しんどいものです。ずっと教材研究してると発狂しますからね。特に1週目は慣れない環境なので、そういう思いをリアルタイムで共有できる相手は多いにこしたことはありません。そうなると、受け入れ人数が多いところを選ぶのがベストになります。
人が多いと授業のやり方とか他のクラスの様子とか聞けるので教材作りにも活かせたりします。3週間も顔付き合わせてると多少は仲良くなるので生活の悩み相談とかも。みんな教職をくぐり抜けた「顔つきの違う人たち」という共通点もあるので、短い期間である程度の信頼関係もできます。仲間と心身共にいろんな面で支え合えるのはデカいです。
何かしらのコミュニティを作る
ここは腐ってもTwitter大学。叩けば教職勢は出てきます。媒体はなんでもいいので愚痴を言い合えるようなコミュニティを事前に作っておくと何かの支えになるかもです。
実習手帳は"適度"に
書く欄がデカいと評判の弊学実習手帳。A4用紙(人によっては見開き)1ページ分の所感を毎日書いて指導教員に提出しないといけません。そんなんいちいち細かく書いてたら無限に時間が溶けます。気持ち文字数大きくしたりしてやり過ごしまししょう。
極論、実習中にきっちりやるのは教材作りと書類や手帳の署名押印だけでいいです。
どうやって教員の、そして何より自分の負担を減らすか。それだけ考えましょう。手帳記入に時間を取られて授業準備がおろそかになるのは、それこそ本末転倒です。
自分の都合に生徒を巻き込むな
教育実習ってのは色々あります。聞いてない仕事がふられてきたり、無茶振りされたり、授業がうまくいかなかったり。ストレスになることも多いと思います。
僕も実習中は教材作りがしんどかったり生徒とうまくコミュニケーション取れなかったりで、特に最初の方は「これ3週間持つかな…」って思うことは割とありました。
しかし、一番大事なのはそれを生徒に当てないことです。僕ら実習生があからさまに疲れた顔してても、生徒から見ればぶっちゃけ知らんがなって感じです。彼らは彼らなりに部活や勉強など色々頑張っているわけです。こっちがそんな調子じゃクラスの雰囲気にも関わります。生徒の前だけでも明るくいきましょう。
実習期間で本当にしんどいのは最初の1週間です。マジでここが峠です。ですが、これを超えるとだんだん状況が見えてきて、少しずつ心にも余裕が持てるようになります。そうなればこっちのもんです。
…ですが、もし3週間目に突入してもしんどい思い出ばかり残っていたら、多分あなたは教員に向いてないです。そういうことだってあります。とにかく指導教員と生徒に迷惑をかけないことだけ考えて乗りきり、あとは気合で就活or院進しましょう。
さいごに
冒頭でも言いましたが、実習校や指導教員とはガチャ運が試されるのでたまったもんじゃありません。しかし、授業そのものは完全に自分の世界です。
生徒って面白くて、自分が予想してなかったことを言ってきたり、想定を超えた回答をしてきたりします。生徒に悔しい思いをしたのは一度や二度じゃすみません。そういうのが教育実習における醍醐味の一つだと思います。もちろん教科や授業のやり方にもよるけど、生徒の意見聞くのはめっちゃ楽しいですよ。そういう授業展開にするのもアリだと思います。
というわけで、そういうことが色々考えられるように、削れるものはどんどん削っていきましょう。
これから行く人、来年以降行く人、どうか実り多い実習になりますように!